こんにちは。てんすけです。
新作TVシリーズ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」が放映されました!
さて、今回の記事では以下のような方のためにガンダムシリーズをざっくりと解説します。
・他にもかっこいいガンダム見たい
・人間ドラマを楽しみたい
とにかくガンダムに興味をもってくれたら、1ファンとして本当に嬉しいです。
今回の記事を読んで、ちょっと見てみようかな〜と思えるガンダム作品を見つけてください。
- ガンダムシリーズごとの4区切り
- 宇宙世紀シリーズ①
- 宇宙世紀シリーズ②
- 平成ガンダムシリーズ
- 21世紀機動戦士シリーズ
- 番外)富野由悠季監督がガンダムを総括するために作った作品たち
- 番外)ガンプラ好きのために作られた作品たち
- まとめ
ガンダムシリーズごとの4区切り
まず、ガンダムを紹介するにあたって大前提です。
全部ストーリーが繋がっているわけではありません!
長いから見るの辛いという方安心してください。
ガンダムのTVシリーズ作品はこれまで本当に多くのものがあります。そしてそれは次のようにざっくりと4つに分けられます。
どの作品も共通のテーマのもと、時代時代に合わせて物語が描かれているのが特徴です。
ガンダム作品はすべて「戦争」を描いていることから、その解決策として「人と人が分かり合うこと」をメインテーマにしています。
作品によって「分かり合うこと」の答えが違うのがまた面白いところです。
大体この4枠の中で興味あるのを作品群ごとに見ていくのがいいかと思います。
1つ1つの作品群の特徴を解説していきます。
宇宙世紀シリーズ①
正統なガンダムの作品たち
このあたりが宇宙世紀という時系列を同じにする作品群です。
アムロ・レイとシャア・アズナブルが中心となって展開するシリーズと思っておくといいかと。
ちなみに最新作「閃光のハサウェイ」もこの作品群に入ります。
この作品群は「分かり合う」に対して「『ニュータイプ』に人間が進化すること」を答えとして描いている点が特徴です。
また、宇宙世紀○年と明確に年代が描かれるので、作品をまたいで成長したキャラが登場するのが面白い点ですね。
好きなキャラがいると思わずすべて見てみたくなりますからね。
「機動戦士ガンダム」「機動戦士Zガンダム」「機動戦士ガンダムZZ」「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」はすべてガンダムの生みの親、富野由悠季監督が制作しています。
「機動戦士ガンダムUC」「機動戦士ガンダムNT」は近年になって、別の監督が制作しています。
これらの作品では、ニュータイプの扱いが、「逆襲のシャア」以前とは大きく変わっています。
ガンダム作品をSFから若干のオカルト寄りにまでなっていっているのが近年の傾向です。
この作品群はすべて第1作「機動戦士ガンダム」の流れを受けているので、まずは1作め劇場版から見るのがおすすめです。
宇宙世紀シリーズ②
ガンダムを終わらせるための作品たち
これらも宇宙世紀という時代を共有している作品です。
しかし、宇宙世紀シリーズ①からは40年強が経過しているため、キャラの往還など作品ごとのつながりはありません。
「ニュータイプ」という概念も消え去っています。
そのため、これらの作品では「ニュータイプに頼らない戦争の解決」をテーマとして描いているのが特徴です。
というわけで、実はこれらの作品はガンダムシリーズを終わらせる作品と言われています。
特徴的なのは「機動戦士Vガンダム」
富野由悠季監督は、これらの作品を作っている時、ガンダムの呪いというものと戦っていました。
ガンダムの呪いとは、「機動戦士ガンダム」を神格化してそれ以外のものは認めないというファンたちの声です。
近年では庵野監督に向けられたエヴァへの期待とか思い浮かべていただけるといいかと。
他のアニメ作品を作りたかった富野監督に対して、このファンの声はストレス以外の何者でもありませんでした。
だからこそ、ガンダムのテーマである「分かり合う」に対して「機動戦士Vガンダム」では「みんな死ねばいい」という極論を描いています。
今、見ると作品全体に流れる狂気も味として見れますが、当時(園児)の私はこれを見て軽くトラウマになりました。
もし、そんな退廃的な物語が好きな方は「Vガンダム」おすすめです。
あ、「機動戦士ガンダムF91」はそんな極論ではなく、希望を残す作品なのでこちらは最高におすすめです。
余談ですが、庵野秀明監督は「機動戦士Vガンダム」を見て「エヴァンゲリオン」を思いついたそうです。
平成ガンダムシリーズ
ガンダムを否定して一般化した作品たち
これらのガンダムの最大の特徴として「機動戦士」ではないという点が挙げられます。
これが意味するのは、今までのシリーズとは時系列が同じでないということ。なお、この3作品もすべて独立した作品です。
どういうことか解説していきます。
宇宙世紀シリーズ②で、富野監督はガンダムを終わらせることができなかったので、もうガンダムはつくらないと決めました。
そこで、別の監督たちが作ったガンダムがこの3作品なのです。
すべてに今までのガンダムシリーズの常識を壊すテーマが盛り込まれているのが特徴です。
ガンダム=兵器を否定
ガンダム=英雄であることを否定
ニュータイプ=人類の革新を否定
富野監督が苦しんだガンダムの呪いを断ち切って、ガンダムを一般化した偉大な作品たちです。
これらはロボットアニメとしても、人間ドラマとしてもすごく面白いのでめちゃくちゃおすすめです。
ガンダムの歴史の中でこの3作品がなければ、ガンダムシリーズは終わっていました。
ここまで、今までのガンダムを否定しきったので原作者の富野由悠季監督はというと……
超大絶賛。
未だに「好きなガンダムは?」と聞かれると自分が作ったもの置いといてこの3作を挙げるとのこと。
個人的にリアルタイムで見ていたこともあり、思いれが強いのでこれらについては後に別記事で解説します。
21世紀機動戦士シリーズ
新時代のガンダムを目指す作品たち
これらはすべて21世紀に作られたガンダムたちです。
タイトルに「機動戦士」と付いていますが、「宇宙世紀シリーズ」とは時系列は同じではありません。
それぞれが独立した世界観の作品です。ストーリーの繋がりもありません。
では、なぜ「機動戦士」としているのか。
それは21世紀となり、新たなガンダムのイメージを作り直そうとしたからです。
ガンダムを老若男女すべての人に愛される1つのアニメ作品にすること、脱オタク向けアニメ、などのような気概に満ちた作品たちです。
個人的にすごく大きいと思ったのは、ガンダム=長くてとっつきづらいという最大の問題点を解決してくれた点です。どの作品もわかりやすさに重点がおかれているので。
もちろん、「ニュータイプ」という概念も無し。
ただし、テーマとしては「分かり合うこと」
これは変わりません。
「機動戦士ガンダムSEED」「機動戦士ガンダムSEED Destiny」
どれも、今我々が生きている時代でも起こりうる原因で戦争が起こり解決しようとしているのが特徴です。
この中だと「ガンダムSEED」と「ガンダム00」がおすすめです。
「ガンダム00」は「閃光のハサウェイ」を見て、MSの戦闘シーンが気に入った方にぜひ見てほしいです。
毎回あのレベルとは言わないまでも、近い迫力の戦闘が展開されます。
この作品群があるからこそ、今もガンダムシリーズは進化し続けているのです。
番外)富野由悠季監督がガンダムを総括するために作った作品たち
ターンエーガンダムは、上記の平成ガンダムシリーズを見た富野監督がガンダムの総まとめとして作った作品です。
今後作られるすべてのガンダム作品はこのターンエーガンダムに総括されることになります。
「Gのレコンギスタ」は、まだ完結していませんのでなんとも言えませんが、21世紀機動戦士シリーズを総括する作品では?と言われています。
これからの時代を生きる少年少女に送るメッセージを大切にして作られています。今後に期待。
番外)ガンプラ好きのために作られた作品たち
これらは、低年齢層にガンプラを広めるために作られた作品たちです。
ちなみに私はこれらの作品たちが一番好きです。
ガンプラもアニメガンダムシリーズ同様、一部のマニアしか作らないものとなっていたのを崩してくれたのがこれらです。
作ったガンプラで戦う!強さはガンプラの完成度に由来!という誰もが夢に描いていた設定のガンダム作品です。
ニッパーなど特別な道具のいらないプラモが作られたのもこれらがあったからですね。
まとめ
以上、ガンダムシリーズのざっくり紹介でした。
じゃあ、一体何から見たら良いの??そう思いますよね。
正直どれからでもOK!
興味もったものから見てみてください。どの作品にも魅力があります。
それから他の作品に興味を派生してくれると1ファンとしては感涙モノです。
一点だけオススメを言うと、最新作「機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ」の中編、後編をさらに楽しみたいという方は、宇宙世紀シリーズ①、②の作品群を見ておくといいと思います。
なぜなら、「閃光のハサウェイ」は直接的なストーリーの繋がりのなかったこの2つの作品群をつなげるためのプロジェクト「UC NEXT100」の1つだからです。
この2つの作品群の間のミッシング・リンクを埋めようと今後のシリーズは展開されていきます。
これからのガンダムシリーズを楽しむためには、おすすめです。
それでは、みなさん!よいガンダムライフを!!
私はガンプラ作ります!