こんにちは。てんすけです。
その名も
「機動戦士ガンダム 水星の魔女」
10月の放映が楽しみです。
さて、放映に先立って本作の前日譚「PROLOGE」がイベントにて限定公開されました。
この記事では「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の前日譚「PROLOGE」のネタバレ感想とともに本編がどのようなストーリーになるのかの予想もしていきたいと思います。
初めてガンダム見る方へ
まず、とても強調して伝えたいこと。
「機動戦士ガンダム 水星の魔女」は、「機動戦士ガンダム」のシリーズ作品であって続編ではありません。
単発で見られる作品です!!!
一般的に「ガンダム」と言われて出てくるアムロ・レイやシャア・アズナブルといった人物は一切関係ないストーリーなので、まったくガンダム見たこと無いという人におすすめです。
ガンダムシリーズの解説についてはこちらの記事をご覧ください。
PROLOGE あらすじ
小惑星に建造されたフロント、フォールクヴァング。
ヴァナディース機関のラボでは、ガンダム・ルブリスの稼働実験が行われていた。
評議会から課された条件をクリア出来ないままのルブリスに、
焦燥感を募らせるテストパイロット、エルノラ・サマヤ。
――その日は、彼女の娘が4歳を迎える誕生日だった。
(公式サイトより)
ここからは「PROLOGE」のネタバレが含まれます。
解説
エリクト・サマヤ=スレッタ・マーキュリー
今回の前日譚は、本編の主人公である彼女が『ガンダムに選ばれる瞬間』を描いたものでした。
エリクト・サマヤ(エリー)の母エルノラはガンダムのテストパイロット。
エルノラはガンダム・ルブリスの稼働実験の中で、リミッターのようなものを解除できない様子が描かれました。
このリミッターをエリーは解除してしまうのです。
そして、それによってルブリスに搭載された強力な兵器「ビットステイヴ」が発動。
エリーはこの兵器を遊び感覚で使用できてしまう。
なぜ彼女がガンダムに選ばれたのか。
特別な能力をもつ主人公。
ファーストガンダムから描かれてきたニュータイプに代表される能力者の系譜がここにもあるように思いました。
ガンダム=GUND-ARM
エリーの父ナディムが開発に携わったシステム、「GUND(ガンド)」。
人工義手や義足のようなものかと思いきや、これをそのままMSに接続させて駆動させるというのが「GUNDーARM」システム。
人工的な(GUND)外骨格(ARM)を装備する
ということですね。
すなわち、このシステムはMSのような大きな体を自分の手足にしてしまうという文字通り『スーツを纏う』ように機体を制御できてしまうのです。
「鉄血のオルフェンズ」の阿頼耶識システムに似てるなとちょっと思いました。実は違うんだけど。
作品ごとに「ガンダム」が何を意味するかというのは結構凝った設定で描かれてきました。
「機動戦士ガンダムSEED」ではOSの頭文字。
General・Unilateral・Neuro-Link・Dispersive・Autonomic・Maneuver
これらの頭文字を取って「GUNDAM」
「起動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」ではガンダムを構成する要素として「ガンダムフレーム」を使用している機体という定義がありました。
今回の「機動戦士ガンダム 水星の魔女」では「GUND-ARM」の使用可否がガンダムの定義となりそうです。
本作ではエリーは適合者で、その両親は適合者ではないが自身の体を犠牲にしてガンダムに搭乗していたことが描かれました。
すなわち、今作のガンダムでは適合者とそうでない者が出るということでしょうか。
ネタバレ感想
めちゃくちゃ楽しみ!!!!
横浜ランドマークプラザで展示中の巨大バルーンガンダムエアリアル。
いやー!!こんなにシリアスで本格SFなストーリーにしてくるとは思いませんでしたよ。
公式サイトの本編のあらすじを見る限り……
数多の企業が宇宙へ進出し、巨大な経済圏を構築する時代。
モビルスーツ産業最大手「ベネリットグループ」が運営する
「アスティカシア高等専門学園」に、
辺境の地・水星から一人の少女が編入してきた。
名は、スレッタ・マーキュリー。
無垢なる胸に鮮紅の光を灯し、少女は一歩ずつ、新たな世界を歩んでいく。
(公式サイトより)
本作は、学園ものや日常系と思っていたのですが、前日譚であるPROLOGEではがっつりとハードSF路線。
「機動戦士Vガンダム」「機動戦士ガンダム00」並のハードなストーリーであると感じました。
宇宙に生活圏を移した人類がどのような進化を遂げるか。
これはファーストガンダムから描かれてきたガンダムのストーリーの骨子。
ここを「GUND」システムを中心に描いていくということみたいですね。
カルド先生が語った
「宇宙で人類が生きていくには人体は小さすぎる。」
この言葉は近年のSF作品では幾度となくテーマとなっているもの。
最近、「三体」という小説を読みましたがこちらでも描かれていました。
人類は宇宙にでることによって外観までも進化する必要がある?
これは、ファーストで描かれたニュータイプ論とは別のアプローチなのでとにかくどのような帰結をするかが楽しみです。
そしてそして、このテーマが描かれるということはおそらく外宇宙との接触も描かれるはず。
あー!!本編が待ち遠しい!!!
「機動戦士ガンダム 水星の魔女」ストーリー考察
さて、ここからは「PROLOGE」から読み取れる「機動戦士ガンダム 水星の魔女」本編のストーリーを少し考察してみたいと思います。
もちろん、圧倒的情報不足なため間違っている点は多々あると思いますがご了承ください。
主人公エリー=スレッタのキャラクター
本編では、エリー=スレッタ・マーキュリーが「PROLOGE」での敵対産業が経営する学園に編入するところから始まります。
本編でのエリーの年齢は明かされてはいませんが、おそらく設定資料から見るに15〜17歳ではないかと思われます。
©(Copyright)バンダイナムコフィルムワークス/サンライズ/MBS
高等専門学園ですし。
すなわち「PROLOGE」から10年の月日が経過しているということ。
この10年、エリーはどんな人生を歩んできたのか。
2つ考えられるのかなと思います。
1つは、10年前の記憶を消されている。
「PROLOGE」は、母エリクトとガンダム・ルブリスで逃亡するシーンで幕を閉じました。
父の死をこの時のエリーは認識していません。
そして、ルブリスを動かしてしまったことも。
すべてのガンダムを否定すると宣言した評議会からしたら、この事実は絶対に見過ごせないはず。
ならば、エリクトは逃亡先でヴァナディース機関に関する一切の記憶をエリーを守るために消したのでは?
さらに、偽名を名乗らせて存在を隠蔽する。
そう考えられます。
そして、本編の最初にエリーのこの記憶が目覚める。そんな展開になるのではないでしょうか?
もう1つ。
こっちの方がガンダムっぽくて、なおかつ面白そう。
10年以上、ヴァナディース機関を滅ぼした評議会への復讐者として訓練を積んでいた。
つまり、公式サイトの
©(Copyright)バンダイナムコフィルムワークス/サンライズ/MBS
この説明はすべてウソ。
スレッタはコードネームでエージェントとしてガンダムを駆る。
「新機動戦記ガンダムW」のヒイロたちみたいな感じでしょうか。
ただ、この設定だと面白そうではあるんですが、ストーリーの広がりがやや狭まるのかなと。
学園を舞台にしたサスペンスにしかならなそうという懸念もあります。
とにかく、エリーがどのようにしてスレッタになったのかかが物語のポイントとなるのは明らかでしょう。
「魔女」の意味
「PROLOGE」において、ヴァナディース機関に所属する者たちを評議会は「アーシアン」と呼んでいました。
Earthian:地球人
という意味でしょうか。
また、この「アーシアン」は“魔女”とも呼ばれていました。評議会からしたら蔑称として使われていたこの言葉。
「PROLOGE」を見る限り、地球で生まれて宇宙で生活する際に「GUND」システムを用いるようになった者がそう呼ばれているようです。
すなわち、“魔女”とはガンダムに適合した存在を指す言葉?
タイトルにもある『水星の魔女』は宇宙世紀ガンダムでいうニュータイプのような特殊な能力をもった存在を表しているのではないかと思いました。
ガンダムに適合する者とそうでない者がいる。
この要素は物語を非常に面白くしてくれると思っています。
終わりに
さて、色々と考えてみましたが、とにかく楽しみの一言!!
新たなTVシリーズガンダムというだけでテンション爆上がりです。
こちらのブログでも毎話感想やっていきます。
全力で応援していきますのでよろしくお願いします!!
また、今回私は横浜ベイエリアで開催中の「GUNDAM NEXT FUTURE YOKOHAMA BASE」のスタンプラリーに参加してオンライン試写で「PROLOGE」を鑑賞しました。
イベントはまだまだ開催中ですので、ぜひぜひ参加して「機動戦士ガンダム 水星の魔女」を一緒に楽しみましょう!