少年の心をもった大人

ボードゲーム、カードゲーム、アニメなど少年のための記事と、ガジェット、生活改善など大人のための記事が入り混じってます。

MENU

ネタバレ感想「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」アンチだったあの頃の私へ

こんにちは。てんすけです。

 

ついに!

あの機動戦士ガンダムSEEDが20年の時を経て、劇場版となって帰ってきました!!

www.gundam-seed.net

 

今回は、「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」の感想をネタバレ全開で書いていきます。

 

最後は、実は当時No.1SEEDアンチだった自分へのメッセージも綴らせていただきました。

 

ここからは「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」のネタバレがあります。また、最後は完全に自分語りなので、読み飛ばし推奨です。

 

 

 

 

まずは徹底的にほめさせてください!!

 

 

 

 

 

お祭りがすぎる!

 

端的な感想から。

 

祭りでした!!

 

20年間待っていたガンダムSEEDファンへのアンサー

 

20年間という時があったからこそ、こんな盛大な同窓会ができた。

 

最後は完全に自分語りなので、読み飛ばし推奨です。

 

私は映画を見終わったら、ガンダムSEED放映時の自分と語り合いたくなりました。

 

 

それでは、細かなところを解説します!!

 

 

シン・主人公

 

今年のベスト声優は

 

鈴村健一さん!!

p-tenchan321.hatenablog.com

 

 

否が応でもそう答えざるをえない、シン・アスカの活躍でしたね!!

 

劇場版でデスティニー乗ってくれたら嬉しいなーと思ってたら……

 

 

まさかここまで無双してくれるとは!!

 

SEED DESTINYでのあの不遇っぷりを、完全に払拭する活躍でした。

 

こんなシンが見たかった!!

 

を全部見せてくれましたね!!

 

キラをも落とした、ブラックナイトスコード4機を寄せ付けない立ち回り。

 

そう!シンは種割れすると、思考がまっさらになるんですよ。

 

これでフリーダムも倒したんですから!!

 

さらに、ブラックナイトスコードの精神攻撃も跳ね返す!!

 

そうですよね。

シンは、生きているだけでいっぱいいっぱいの人物。

 

闇なんてとうに落ちてるんです。

 

そんなチンケな精神攻撃効くもんか!!

 

なに?

この全厨二を魅了する属性。

 

でも、これが「フリーダムキラー」シン・アスカの本来の活躍なんですよ!!

 

 

鑑賞後、デスティニーのガンプラ買いに走った同志多いのでは?

 

ただ、真面目に解説すると、これらの活躍は、シンの存在がデスティニープランを否定する最も大きな要因ともとれるシーンなんですよね。

 

アコード達はコーディネーターよりも優れた種

 

しかし、その優秀さから絶望から這い上がる強さを知りませんでした。

 

シンほど絶望から這い上がった人はいません。

ステラが力を貸してくれたのが、わかるように彼は多くの悲しみを経験しながらも前を向いているんです。

 

経験と精神の強さは優生思想を否定することが、ここに証明されました。



シン

君は間違いなくガンダムの主人公だ!!

 

あと、何気に発信BGMが『出撃、インパルス!』なの良かったです。

 

 

 

C・E最強の男

 

こんなんわかるか!!!!



イモータルジャスティス?

インパルス?

ゲルググメナース?

はたまた、普通にジャスティス?

いや、意外にセイバーの改修型?

 

 

 

ズゴックかよおおおお!!

 

劇場版で、

 

アスラン・ザラズゴック出る!」

 

ってセリフが出ると誰が予想できましたか!?

 

 

 

さて、本編ではC・E最強の男面目躍如!!

がっつりアスラン無双でしたね。

 

この話の同級生も歓喜だったでしょう。

連絡したい。

p-tenchan321.hatenablog.com

 

 

ここまで、煽りながら余裕で戦うなんてね!!

 

てか、ズゴックで無双するなんて思いませんでしたよ!!

 

シャアの動きしたの笑いました。

 

 

あと、なぜ彼が最強でいられるのかの謎も明かされました。

 

カガリ命!!



 

あんたって人はーーー!!

 

公式からもいじられる隙のない男好き(笑)

 

 

また、私がアスランの好きなところがちゃんとフィーチャーされていたのも嬉しかったです。

 

アスランってキラのことは幼馴染で好きだし、シンのことは後輩として気にかけています。

だからこそこの2人とは別で、こと戦闘において信用しているのは最初の赤服3人だけ。

 

ここが描写からわかるのがすごく好きです。

 

イザーク

 

 

ディアッカ

 

 

そして、ニコル

 

 

SEEDではジャスティスを迷いなくディアッカに託そうとしていました。

DESTINYではイザークの一声でアスランザフトへ復帰を決めました。

 

そして、FREEDOMでは虎の子の作戦として、ニコルの戦法をとることにしました。

 

アスランは誰とともに戦うことが、自分らしくいられるか問われたら、この3人を迷わず選ぶのだろうなと分からせてくれたのも嬉しかったです。

 

とりあえずアスラン好きは見なきゃだめですよ。今回の。

 

 

 

ファウンデーション

 

なるほどなるほど。

こうきましたか。

 

予習記事でも書きましたが、やはりデュランダル議長のデスティニープラン世に与えた影響が物語の中心となりましたね。

p-tenchan321.hatenablog.com

 

 

新興国ファウンデーションの面々。

その正体は、デュランダル議長も所属していた遺伝子研究所メンデルの生き残り

 

アコード

 

アコードはコーディネーターの脳?に作用して精神攻撃ができる能力をもつ種だそうです。

 

そして、ラクス・クラインもこの種だったのです。

 

TVシリーズで多くの人がラクスの歌に心を動かされていた理由がここで明かされましたね。

 

一見、完全無欠に思える彼女たちですが、一つだけ誤算が……。

 

コンパスにはノイマンがいた!



 

 

レクイエムって避けれるの!?

 

と、まあギャグではなく、種で全ては決まらないということを知らなかったのが彼女たちの敗因でしょう。

 

ノイマン含め、アークエンジェルクルーは絶望の状況下で生き残った、いわば叩き上げ中の叩き上げ。

 

その経験値には、種の優位性程度ではかなわない。

 

これが描かれていたのは、SEEDというシリーズを象徴するようで本当に良かったです。

 

 

 

 

めちゃくちゃ泣いたポイント

 

戦術バジルール

 

これ。

 

わかりましたか?この感動ポイント

 

ナタル・バジルール

 

彼女がいなければ、間違いなくアークエンジェルは最初の戦いで落ちていたでしょう。

 

今回、戦術バジルールとして行われた『アンチ・ビーム爆雷を大量散布し、目隠しをする』という戦法。

 

これは、ナタル撤退戦を行う際いつも使用していた戦術なのです。

 

彼女がアークエンジェルを生き延びさせるために使用していた戦術。

これを、今度は敵戦線を突破するために使用しました。

 

正確には、防御をこの戦術に任せて、攻撃一点突破をするというもの。

 

やはり、マリューにとって最良の副官彼女以外にないということが伝わり涙が止まりませんでした。



 

さらに!!

もう1箇所!!

 

 

100発100外し

 

オーブのお家芸です。

これも幾度となく、アークエンジェルを救ったトダカ一佐の技ですね。

 

彼もまた1人の軍人として正義をもった人

 

 

ナタルトダカ共に、軍人の鏡でありながらも確固たる正義をもって戦ったSEEDシリーズの英雄だと私は思っています。

 

 

キラとラクスと物語のテーマ

 

こうきたかー!!

 

あまりにも壮大になりすぎたSEEDという物語。

 

いろんな伏線は一旦置いといて、キャラクターの内面にフォカースして劇場版を作るとは!

 

こうすることで、キラとラクスに焦点を当てて内面を描けるということですね。

 

この部分は間違いなくTVシリーズで取りこぼした要素

 

 

キララクTVシリーズでは、超然とした存在として描かれていました。

 

キラはスーパーコーディネーターという出自から無敵の存在

一度も被弾しないレベルの完全無欠。

 

しかし、今作ではブラックナイツに洗脳されたり、ライジングフリーダムで完敗したりと彼の弱さを全面に描かれました。

 

当然でしょう。

いくら能力があっても、キラは性格的には軍人ではないのです。

 

みんなに弱さを見せられない

 

それがキラの欠点なのです。

 

そんなキラを修正したのが……

 

アスラン

 

 

アスランは今作において一歩ひいた視点でキラを諭す役割でした。

 

スーパーコーディネーターのキラをノーダメでボコボコにするアスランは流石の正規軍人ですね。

 

ちなみにこのシーン、アスランが出てきた瞬間、シンファイティングポーズとったところで劇場全体が笑いに包まれました。

 

アスランや、コンパスのメンバー、そしてラクスにも頼ることを知り、自分の弱さを見せられるようになったキラが、名曲「ミーティア」と共に登場するシーンはまさに今作のクライマックスでした。

 

ラクスの名言、

 

「必要だから愛すのではありません。愛しているから必要なのです。」



これこそキラとラクスのあるべき関係なのだなと感じました。

 

キラはラクスを、ラクスはキラを戦いに巻き込んでしまった負い目をそれぞれ感じていました。

 

ただ、お互いで抱えていけば良かったわけです。

 

そして、この言葉こそ、戦争の終わらないナチュラコーディネーターの溝を埋めるヒントになるのではとも感じました。

 

お互いへの恨みは消えないかもしれないですが、お互いを必要として手を取り合う。

 

そのための勇気をもつことが、C・Eだけでなく、我々の生きる世の中でも戦争撲滅につながる道だと私は感じました。

 

 

 

まとめ

 

本当にお祭りのような作品でした!!

 

主題歌もそれぞれ最高のタイミングで入っていたのとかも嬉しかったです。

 

中島美嘉さんの「望郷」まであるとはね。

 

とにかくガンダム大好きな人、そしてSEEDからガンダムを知った人は必ずおすすめです!!

 

 

最高の映画をありがとうございました!!

私はあと2回は見ます!!

 

 

 

アンチだったあの頃の私へ(読み飛ばし推奨)

 

中学生の頃、「機動戦士ガンダムSEED」は始まった。


www.youtube.com

GガンダムガンダムWガンダムXとリアルタイムで見て、ガンプラから宇宙世紀シリーズもレンタルビデオで見た。

 

そして、「∀ガンダム

ここでガンダムは終わったと私は思っていた。

 

 

そんな中、突如ニュースとなって飛び込んできた「21世紀の新作ガンダム

 

私がまず抱いた感情は、喜びではなく戸惑いだった。

 

厨二病真っ只中ということもあったが、どうしても「機動戦士」と作品名につくことに納得がいかなかったからだ。

 

 

SEED以前は、「機動戦士」とは宇宙世紀作品のみにつくものだった。

 

∀ガンダム」は富野由悠季監督作品でありながら、ガンダムシリーズを総括するという意味で「機動戦士」が冠されていないと思っていた。

 

というか、その頃のガンダムオタク界隈=2ちゃんシャア専用スレッド界隈はそういう認識だった。

 

だから、「機動戦士」と冠するならば……とあたりまえのようにハードルが上がっていた。

 

 

機動戦士ガンダムSEED」第1話放送時。


www.youtube.com

私は興奮した。

 

爆炎の中、立ち上がるストライクガンダム

運命に翻弄される2人の少年

 

すべてが魅力的だった。

 

アークエンジェルとともに、4機のガンダムと戦うキラ・ヤマトが心底かっこいいと思った。

 

 

しかし

 

 

どことなくファーストガンダムと似たストーリー

 

これだけは気になった。

気になり続けた。

 

 

そして、若気の至りもあり、PHASE−17のキラのセリフ

 

「やめてよね。」

 

 

これを見た時、なぜか私の心に火がついた。

 

ガンダムを汚すな!!』

 

毎日2ちゃんねるにそう書き連ねる日々が続いた。

 

公式にも手紙を送った。

 

 

さらに、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY


www.youtube.com

こちらはさらに見ていて怒りしかなかった。

 

 

主人公のシン・アスカは、後半明らかな敵役にされて、キラやアスランが優遇される。

どう贔屓目に見ても、ラクス・クライン悪の親玉にしか見えなかった。



最終話を見た時、本当にTVを壊そうかと思ったくらいだ。

 

 

私は、完全にSEEDアンチだった。

 

ガンダムシリーズとは認めたくないレベルで嫌いだった。

 

その後、20年を経てこのこだわりは薄れていた。

「機動戦士」がついていようがついていまいが、宇宙世紀だろうがそうではないだろうが、ガンダムはすべて好きになっていた。

 

 

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」

あのSEEDの続編が作られる。

 

私は楽しみにするとともに、少し複雑な気持ちだった。

 

ガンダムに対するこだわりはなくなった。

 

しかし、シン・アスカの待遇など、SEEDシリーズのストーリーに対するもやっとした感情はまだ拭えていなかった。

 

機動戦士ガンダムSEED」は勧められる作品であるが、名作とは言えない。

 

そんな思いを抱えていたからだ。

 

 

 

ついに、劇場公開された「SEED FREEDOM」

 

鑑賞した私は上述した絶賛とともに、感謝の念を抱いた。

 

私をはじめとした当時のSEEDアンチにここまで丁寧に語りかけてくる作品とは思わなかったからだ。

 

20年という時を経て、再度SEEDを評価してほしい。

 

そういう思いで作られたストーリーだと感じた。

 

かつて憎み合った者同士でも、時が経てばわかりあうことができる。

 

まさにSEEDの物語のテーマそのもの

 

それを20年という時をかけて作品へと昇華したのだ。

 

 

アンチだった私へ

 

あなたは20年後、もう一度SEEDを評価しなおす日が来ます。

だから、今感じている不満は大事に持っておいてください。

 

その不満があるからこそ、20年後のあなたはSEEDを一層愛せるようになりますよ。

 

 

 

 

画像引用元

©バンダイナムコフィルムワークス/サンライズ/MBS