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ネタバレ感想&考察「機動戦士ガンダム水星の魔女」第15話

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こんにちは。てんすけです。

ガンダムシリーズ大大大ファンです!!

 

p-tenchan321.hatenablog.com

 

TVシリーズ最新作「機動戦士ガンダム水星の魔女

今週も放送&配信されました

 

この記事では最新話の感想とストーリーの考察を書いていきます。

 

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注意

ここから先は最新話及びPROLOGEのネタバレあります

 

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレ感想

地球のリアル

 

これは想像以上……。

 

 

初めて描写された地球に住む人々アーシアンのリアル。

それは難民キャンプそのもの。

 

 

デリングらがいつも語っている先の大戦アーシアンの生活が追われていることがわかるものでした。

そして、予想以上に地球各地で内戦が行われていることもよくわかりました。



さて、プラント・クエタの襲撃によって、ベネリットグループによる報復攻撃が始まっていることが13話で描写されていました。

p-tenchan321.hatenablog.com

 

 

それによって、今までの居住地を追われるフォルドの夜明けのメンバーたち。

なんとそこで保護されていたのが……

 

グエル!!

 

彼の素性は割れており、取引材料として生かされていました。

 

しかし……

 

彼の心はほとんど壊れていました。



 

 

進み始めたグエル

 

完全にガンダム主人公!!


敗北を知り、挫折を知り、屈辱にまみれて、地面を這いずり回った。

でも、進むことを選んだグエル。

 

彼のことが私は大好きです!!!

 

さて、今回のエピソード。

 

 

グエルの心にあったのは家族のこと

 

彼はずっとずっとのことを考えていたのです。

自らの手で命を奪ってしまった父のことを。

なぜ、自分が生き残ってしまったのかとも思っていました。

 

そんな中、出会ったアーシアン

オルコットと、シーシア

 

シーシアはグエルと同じように、プラント・クエタの事件で父を失っていました。

 

彼女が爆撃によって瓦礫に挟まれた時、オルコットらはもう助からないと、彼女を置いて逃亡しました。

 

しかし、グエルは違った。

 

彼女を救うこと諦めなかったのです。

なぜなら彼女の「父さん」という声を聞いたから。

 

父さん

 

グエルがずっと言いたかった言葉ではないでしょうか?

 

 

彼が迷った時、挫折した時、道を見失った時、すがりたかったのは父だったのではないでしょうか?

 

グエルは良くも悪くも、我々と最も近い精神性をもった年相応の少年だったのでしょう。

表面上は、父に反発しつつも、心の中では憧れとしている。

自分の中でもそれがよくわからなくなっている。

 

だから、彼はシンシアを救うことを諦めなかった。

しかし、やはり時すでに遅し……。

 

また、助けられなかった。

グエルは、父の命を奪ってしまった償いをしたかった思いもあったのではないでしょうか。

自身の無力さをまた痛感した瞬間。絶望の時

 

 

グエルは、それでも進むことにしました。

家族の待つ宇宙へと戻るために。

父ではなく自分が死ねばよかったという彼はもういません。

 

力強く進む道を選んだグエル

そして、彼を見守るオルコット

 

完全に、主人公のストーリーですよこれ!!!!

 

私は、一度地に落ちて這い上がるというキャラクターが好きです。

遊戯王GX」の万丈目とか、ダイの大冒険」のハドラーとか。

 

グエルもまたそんなキャラクター。

挫折を知り、世界を知り、敗北の味も、自分の無力感を嫌というほど噛み締めた彼は、必ずスレッタの進む道を左右することになるでしょう!!

 

期待しかない!!!

 

14話の人の心をなくし始めたスレッタと対比のようにもなっているなとも感じました。

 

 

 

ストーリー考察

 

シャディクの計画と穴

 

サリウスに同意!!

 

 

みなさんも感じませんでした?

シャディクの計画には大きな穴がたくさん存在していること。

 

まず、戦争シェアリングについて。

これは、ベネリットグループのMS開発事業アスティカシア高等専門学園とも密接に関係するもの。

 

本編の描写から察するに、地球で起こるアーシアンの紛争を鎮圧する役割をグループの傘下が請け負うことで、兵器の取引が発生。

これを持ち回りで行う。よって、グループの傘下にいる限り、会社は安泰

 

ドミニコスのケナンジが言っていた通りかなと。

 

宇宙世紀ガンダムを知っている人はガンダムUCで出てきたコロニー共栄圏を想像すると近いと思います。

 

サリウスが言う利権とは、この戦争シェアリング需要と供給が操作しやすいことから、経済の永久機関となっていること。

 

アーシアンスペーシアンの積年の恨みでクーデターを起こし続けるので、殲滅せずに鎮圧を繰り返せばいいだけ。

 

完成されてます。

 

これを崩すのは、ほぼ不可能と言っていいでしょう。

なぜならば、世界中のほとんどの人間が戦争シェアリングありきで生活しているから。

 

明日から農作業しろと言われるくらいのはしごの外し方ですね。

 

そこで、シャディクのとった行動

 

学園の実権を握り、ベネリットグループの兵器を地球へと譲渡する。

 

これで何が起こるか。

シャディクはおそらく、アーシアンスペーシア冷戦状態に発展すると予想しているのでしょう。

 

 

そこが浅はかであると私は感じました。

 

これだけ長く続く戦争であるなら、アーシアン側の資源は枯渇し始めている。

その中で大量の兵器

一斉蜂起して硬直状態を打破する。

 

 

このように動くのが自然ではないかと思います。

 

 

資源の枯渇状態は今回の描写で嫌というほど描かれました。

 

つまり、シャディクの言った最終手段をとった瞬間、起こることはアーシアンスペーシアンの全面戦争です。

 

しかも殲滅戦なので、それこそ泥沼と化すでしょう。

 

この点からも、シャディクはあくまで学生視点でしか世界を見ていないことがわかります。

 

機動戦士ガンダム水星の魔女」はあえて、このような大人たちの戦争に対する子供側の考えを描いているように思います。

p-tenchan321.hatenablog.com

 

なぜなら、本作はガンダムを知らない若い世代に向けたガンダム

世界観を描ききる方向に力を入れていないからです。

 

それよりも、今回描かれたようなキャラクターの成長や、人間模様の変化が若い世代には身近な話題なのです。

 

スレッタと違い、どうしたらいいかを自分で選んだグエル。

 

シャディクの結末がどのようなものとなるか。

 

サリウスら狡猾な大人に、さらに裏をかかれてシャディクは孤立。

若い世代のアーシアンスペーシアンの和解に成功した地球寮やグエルらと合流。

大人達と対決!!

 

 

こうなったら熱いですね!!

OP見てるとそうなりそう……。

 

 

 

もう一つの父と子

 

デリングの真意がわかった瞬間。

 

ここはやはりというところ。

 

デリングがGUND-ARMを排除した理由は、人間性を捨て去った戦場を多く見てきたから。

兵士が数字でしか見られない世界のこと。

 

これはガンダムWのトレーズの思想に似ていますね。

 

そして、戦場を誰よりも知っているが故に、戦争排除を理想としていた。

 

デリングの妻、ミオリネの母でもあるノートレットの考えたプランはあまりにも現実離れしていました。

 

しかし、彼はその理想から現実にしようとした。

 

デリングも孤独な戦いを強いられていたわけです。



この真実を知ったミオリネはどのように動くのでしょうか。

 

 

私は、彼女なりにクワイエット・ゼロにはとらわれずに動いてほしいと思います。

ミオリネ自身で、父の思いも、母の思いも受け止めて、生き方を選ぶ。

 

それが、彼女にとって「親の支配からの脱却」なのだと思うからです。

 

 

次回の見どころ

 

タイトルがまた不穏!!

 

今度は、プロスペラ側のストーリーが描かれそうですね。

 

ついに、Prologueと第1話の間のミッシングリンクが明かされるのでしょうか。

 

ソフィ亡き後のノレアがどう動くかも見たいです。

 

早く見たい!!!

 

画像引用元

©機動戦士ガンダム水星の魔女」/バンダイナムコフィルムワークス/サンライズ/MBS

 

 

 

 

次回の感想はこちら

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