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アニメ「平家物語」第4話感想 受け継がれたもの

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こんにちは。てんすけです。

 

さて、今週もアニメ「平家物語」の最新話が配信されました。

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この記事では、ネタバレ感想アニメで描かれた史実の解説を書いていきます。

 

 

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注意

ここから先はネタバレあります

 

 

 

 

感想

 

見えていても何もできぬ

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なるほど!

びわの生かし方がようやくわかりました!!!

 

今回は生まれる命と消えゆく命が書かれた回。

まずは徳子の子である後の安徳帝

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徳子はびわに言います。

この子の未来を教えてほしい、と。

 

そして、びわは答えます。

 

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何も見えぬ

もちろん嘘です。

第2話より徳子とその子の悲劇的な未来を彼女は見ていました。

しかし、徳子を悲しませないための嘘をついたのです。

自分だけが悲しみを抱えることになりましたが。

 

そして、消えゆく命はびわの最大の理解者である重盛

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重盛の死にびわは静かにつぶやきます。

 

見えていても何もできぬ。

 

びわの動かし方って難しいなと3話まで見ていて思いましたが、今回で彼女がいないとこの物語が動かないということに気が付きました。

 

無常観

一切は無常であるとする、ものの見方

コトバンクより

 

これは平家物語という作品自体がもつ作風?テーマ?と呼べるもの。

我々は現代に生きているので、物語を読むことでこの無常観について知識として理解することはできると思います。

 

平家の繁栄は悲劇へと向かう一時の夢

 

こんな見方も古典を読む我々ならできると思います。

しかし、映像作品としてこの無常観を描くのは難しい。

 

なぜなら、登場人物の誰もが今を生きるだけで後に待つ悲劇を知らないから。

 

そこで、びわです。

彼女は徳子の未来も重盛の未来も見えます。

我々と同じように確実に待つ悲劇を知っているのです。

ただ、我々と違うのは見えるだけで何もできないということ。

完結している物語の結末というどうあがいても変えられない我々をアニメの世界に投影しているのです。

 

物語の外にいる我々の代わりに、物語の行く末に干渉する。

でも、何もできない。

ならば、それを語る存在となる。これこそがびわの存在する意味なんだとわかりました。

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重盛から受け継いだ死者を見る目。

これでびわは未来と過去を見ることが可能になります。

完全に我々と同じ視点をもちました。

今後、どのように平家物語びわの視点から語られるのか。

めちゃくちゃ楽しみです!!

 

 

ここまで書いていて思ったのがOPの「最終回のストーリーは初めから決まっていたとしても今だけはここにあるよ」という歌詞はこの物語の本質をついているなと。

 

あと、少し気になったのが重盛の嫡男である維盛

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彼もびわと共に青い炎が見えたようです。

重盛から彼もなにかを受け継いだのかもしれません。

 

 

今回の史実

あ、これ高校の古典でやったやつ

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1人取り残される俊寛

有名な逸話ですが、これ史実がこの通りだったか定かではないんです。

そもそもですが、島流しって無人島みたいなところに放り投げられるわけではないんですね。

 

しま‐ながし【島流し

 罪人を島や辺鄙へんぴな土地に送った刑罰刑。流罪。遠島。
 遠い所や不便な所へ転勤させること。
大辞林より

 

基本的に都(京都)から遠い場所で味方が誰もいない場所に隔離するという措置。

そのため、必ずしもひどい生活を強いられたわけではありません。

 

しかし、一人取り残されるとは辛いもの。

その後、俊寛は餓死したと言われていますが、一方では密かに島から脱出したという逸話も残っています。

 

このように島流しとはただ単に都にいる権力者から遠ざけるための措置であり、その後罪人がどのような生活を送ったかまでは、関知しないというものでした。

 

また別の島流しが実は今後、平家に対して大きな影響を与えるのですが……。

 

 

まとめ

今回は前半のターニングポイントとも言える回でした。

今後はびわと維盛が中心となって描かれていくのでしょうか。

最近、監督の山田尚子さんのインタビューを見たのですが、今後もものすごく丁寧に描いてくれそうで期待大で待っていたいと思います!!


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