こんにちは。てんすけです。
生まれてからずっとジャンプっ子!
ジャンプ暗黒期もひたすらに読み続けて「るろうに剣心」と共に育ちました!!
今週も新作アニメーション「るろうに剣心」の最新話が放送&配信されました。
この記事では最新話のネタバレ感想と史実の解説を書いていきます。
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ここから先はネタバレあります
ネタバレ感想
抜刀斎と剣心
一人称の変化
「拙者」ではなく、「俺」に変わっていました。
これに、いち早く気付いたのは薫。
剣心は刃衛のねらい通り、幕末の頃の抜刀斎へと立ち戻ってしまったのです。
不殺(ころさず)の誓いを捨ててまでも、刃衛への怒りが勝った。
薫を救出するためには、刃衛を殺さなくてはならなかった。
剣心が人斬りを行うのは、自身のためではなく誰かのため。
かつて、抜刀斎として殺人を繰り返していた時も、なにかのために力を振るっていたのではないでしょうか。
だから、幕末の頃は刃衛を斬らなかったわけですね。
しかし、人斬り抜刀斎の時の剣心は圧倒的に強い!!
アニメオリジナルの過去描写!映画版の殺陣の感じを取り入れていたのがめちゃくちゃよかったです。
今の剣心も超一流の使い手ですが、抜刀斎の剣心は刃衛の言う通り、規格外の強さ。
剣心がこれほどの強さを押さえつけている理由が、今後の物語の鍵となってきそうですね。
人斬りの末路
このオリジナルシーン最高!!
黒笠、鵜堂刃衛もまた明治維新という時代のうねりに狂わされた被害者だったのかもしれませんね。
新選組として、激動の京都で抜刀斎と出会った刃衛。
剣心の強さに取り憑かれ、人を斬ることが正義だった時代を忘れられなくなってしまっていたのです。
新時代明治。
文明開化がもたらした華々しい文化に隠れ、幕末と同じ陰謀がうずまいていたのも事実。
西郷隆盛が起こした西南戦争が最たるものですが、幕末に力を高めた者たちが新時代では力を発揮できず、結果黒い陰謀に絡め取られていったというのは、なんとも歴史のひずみを感じます。
鵜堂刃衛は快楽殺人者ではなく、職業としての人斬り家業を明治になっても行っていたということが今回のエピソードで明らかになったわけですね。
このあたりの刃衛の掘り下げは、これまた実写版がとても詳細なのでぜひとも見てほしいところ!!
人斬りになった男は二度と普通の人生は送れない。
そんな鵜堂刃衛の末路を見た剣心は、彼への手向けとして黒笠を顔に被せたのではないでしょうか。
そして、彼の残した剣心の本性は人斬りであるという言葉。
今は完全には否定できません。
剣心の強さの本質は人斬り抜刀斎にあるというのは、事実だからです。
そんな剣心が明治にどのように自分を見つけていくのか。
大切なのは、帰る場所があるということなのかもしれません。
史実解説
抜刀術と剣心のモデル
飛天御剣流抜刀術!!
双龍閃!!
抜刀斎の志士名の由来は、剣心が抜刀術を得意としていたから。
抜刀術とは、居合、居合抜き、居合斬りとも呼ばれるものです。
というか、その呼び方が一般的。
では、なぜ「るろうに剣心」という作品では抜刀術という呼び名を採用しているのか。
それは、緋村剣心のモデルとなった人物に由来します。
剣心のモデルは単行本の方で、和月先生自ら明かしていますが幕末期に実在した人物、河上彦斎です。
あの佐久間象山を、片手抜刀の一撃で殺害したのが河上彦斎です。
この時の手口があまりにも鮮やかなだったことから、河上彦斎が使っていた片手抜刀=抜刀術から、居合のことを抜刀術と呼ぶ人が生まれたと言います。
実写版を見ていただくとわかりやすいのですが、抜刀術はそもそも相手に命中させるのが難しい技です。
さらに、今回のエピソードでも言われている通り、避けられた場合にカウンターをもろに食らってしまう諸刃の剣とも呼べる技。
しかし、河上彦斎は佐久間象山に対して、片手抜刀の一撃で死にいたらしめているのです。
まさに人間離れした腕前です。
この逸話から、緋村抜刀斎というキャラクターが生まれたと原作者の和月先生は明かしています。
次回の見どころ
タイトルは不穏ですが、次はまた新展開ですね!!
Cパートがないのはちょっとさびしい……。
画像引用元
©「るろうに剣心ー明示剣客浪漫譚ー」/和月伸宏/ライデンフィルム/集英社/フジテレビ
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