こんにちは。てんすけです。
みなさんは異業種交流会って行ったことありますか?
私は、大学生の頃からこの交流会というものに憧れていました。
何を隠そう、私てんすけは意識高い系の学生だったからです!
いろんな業種の人から話を聞いて、自分のスキルを高めたいと常々思ってSNSで情報収集する学生でした!
そんな私が社会人になってすぐ参加した異業種交流会での経験を話したいと思います。
登場人物はすべて仮名です。
世にも奇妙な異業種交流会
新社会人に成り立てで右も左もわからない頃。
意識だけは高かった私は、常に自己研鑽の場を求めていた。
また、普通に恋愛的な意味での出会いも求めていた。
ある日、地元から就職を機に上京してきた中学の同級生(Pさん)からメールで2人で飲もうと連絡がきた。
2つ返事で行くことにした私は久々の同級生との再会を楽しんでいた。
てんすけ「そういや、東京に来てまだちょっとしか経ってないよね。普段、仕事以外は何してるの?」
Pさん「今はね!仲間づくりのためにいろんな飲み会とかBBQとか参加してる!」
2021年現在のいろんな経験を積んだてんすけならば↑のような反応をしただろう。
しかし、この時はまだまだ意識の高い学生がそのまま社会人になった頃。
てんすけ「まじか!楽しそうだな。飲み会あったら呼んでよ。」
速攻で興味を示すのだった。
後日、Pさんから再び連絡が来た。
Pさん「今週土曜の20時から有楽町でパーティー的な飲み会やります。あと、誰か友達誘ってもらっても良い?」
パーティー的な飲み会
有楽町
友達誘って
ちょっと詳しい人なら疑わしく思うワードたちではあるが、そこはあふれる意識の高さでカバーする若きてんすけ。
2つ返事で参加することに決めた。
圧倒的成長を求めて。
当日。
一緒に休日出勤していた同期を誘ってパーティーへと向かった。
会場はとあるバー。
会費は飲み食べ放題立食で3000円だった。
友達はバーの入口で私達を迎えてくれた。
ブカブカのスーツ着た人(20代後半くらい)と一緒に。
Pさん「てんすけ!友達も連れてきてくれてありがとう!」
てんすけ「おっす。その人はだれ?」
Pさん「この人は今回の幹事で俺の先輩O本さん。」
O本さん「よろしく。今日は楽しんでね。」
Pさん「O本さんは今度恵比寿でバーやるんだって。すごくね?」
てんすけ「すげーー!!マジっすか!!!かっこいい!!!」
てんすけは意識の高い学生あがりである。
店を出す人=天上人(セレスティアルズ)という認識だった。
てんすけ「マジすかマジすか!どうやって出すんですか!!」
(超食い気味)
O本さん「あ、ああ。まあ時間あったら話すよ。」
(若干ひいてる)
若干ひかれたので、大丈夫かなと思いつつバーの中へ入った。
中は結構広くて人がすし詰めになっていた。
バーカウンターで飲み物を注文して、いろんな人と交流する形式。
私は一緒に来た同期とビールで乾杯して、誰かに声かけに行こうとしていた。
すると、いきなり二人組が声をかけていた。
男性A「こんにちは!今日は誰の紹介できたんですか?」
てんすけ「こんにちは。僕らは友人のPさんに誘われてきました。」
男性A、B「Pさん?」
てんすけ「あの入り口にいる人です。」
男性B「ああ!O本さんがメンターしてる人ね!」
この時の私は意識は高かったが、知識はそれについていっていなかった。ゆえに、「メンター」の意味なんて知らなかったのだ。
ぼんやり「先輩」くらいかなと思っていた。
あと、日常会話でメンターとか言わないことも知らなかった。
てんすけ「そっすそす。あいつです。」
男性A「へえ。ちなみに私はHザワさん。あの人の話は絶対聞いた方がいいよ。」
てんすけ「Hザワさん?」
男性A「あそこで女子に囲まれている人。」
男性Aが指さした方を見ると、立食パーティーなのになぜか専用ソファに座り7〜8人の女性に囲まれている30代前半くらいの男性がいた。
男性A「Hザワさんはすごいよ。勉強になるよ。」
てんすけ「へえ。そうなんですね。じゃあこの後聞いてきます。ちなみに男性BさんもHザワさんに誘われて?」
男性B「うん。僕はHザワさんの弟子候補生だからね。」
弟子候補生というねじれた日本語に違和感を抱くことも無く、私はHザワさんに興味をもった。
男性A,Bに別れを告げて同期と共にHザワさんのもとへ向かった。
取り巻きの女性陣は健在。さらに驚くことにHザワさんの話を聞こうと待機列ができていた。
意識の高さだけが売りだった私達は律儀に待った。
圧倒的な成長のためだ。
5分ほど待ったら私達の番になった。
Hザワ「こんにちは。君たちは今日なんで来たの?」
自分たちがパーティーやってるのになんで来たの?は変だと今は思うが、当時は圧倒的に成長したかったので素直に答えた。
てんすけ「いろんな業種の方と交流して自分の成長につなげたいからです。」
Hザワ「そうなんだ。素晴らしい心がけだ。僕は若い頃は学校の教育に反発していた。でも、今は実は教育に1番興味をもっている……」
Hザワさんは自分のことをひたすら語った。
大学中退したらしいことくらいしか今となっては覚えていないが。
しかし、この時の私は食い入るように聞いていた。成長したい一心で。
Hザワ「というわけだから、僕のパーティー定期的にこの店でやってるから来てよ。」
てんすけ「はい!今日はありがとうございます!」
Hザワさんのエピソードオブ俺を聞いてからは、私達に声をかける者はおらず2人で飲みつつ過ごした。
恋愛的な出会いもめっちゃ期待していたがなかった。
女性はHザワさんかO本さんの周りにしかいなかった気がする。
パーティーが終わり、Pくんと同期と共に帰ろうとした。
すると、O本さんから呼び止められる。
正確にはPくんのみ呼び止められたようだ。
O本さん「Pくん、やったね。」
何かよくわからないがPくんはほめられているようだった。
その日のパーティーは何事もなく終わった。
後日……
Pくん「お疲れ様。合コンやるよ!明日(平日)」
Pくん「明日(週真ん中)合コン!来るっしょ!」
Pくん「◯◯川でBBQやるよ〜!50人くらい集まって楽しいよ。」
Pくん「飲み行かない?」
毎日メールがきた。
あれ?そんなに仲良かったっけ?ってレベルできた。
猛烈にきた。
当時の私は週7日1日13時間を仕事に費やしており、遊びどころではなかった。
圧倒的成長ももはやどうでもいいレベルで仕事に時間を取られていた。
よってPくんからのメールはすべてスルーだった。悪気なくね。
半年もするとPくんのメールは止んだ。
現在、Pくんはどこで何やっているかはわからない。
ただ、いろんな経験を積んだ今なら思う。
あの飲み会はマルチの勧誘パーティーだ
パーティー会場は「SH◯NB◯SI」ってとこだったよ。