こんにちは。てんすけです。
今週もダイの大冒険最新話が配信されました。
この記事では最新話の感想とゲームドラゴンクエストの設定が現れているシーンについて解説していきます。
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ここから先はネタバレあります
ネタバレ感想
一言感想
猛虎破砕拳かっこよすぎ!!!!
アルビナスの愛
アルビナスの目的は、ハドラーの存命を嘆願すること。
しかも、完全なる独断での行動でした。
彼女は自分が駒として生まれたことを知っています。
だから、今やろうとしていることもあくまで忠誠心からのものだと自分に言い聞かせていました。
しかし、それは果たして忠誠心という言葉だけで片付けられるものなのでしょうか?
アルビナスは過去にもヒュンケルとバランの戦いに、ヒムの静止を振りほどいて乱入しました。
この乱入も、黒のコアによるダメージでハドラーには時間が無いことを知り、その身を案じてのことでした。
そして今回の独断専行。
さて、一連の行動から彼女の言葉の矛盾にお気づきでしょうか?
そう、彼女は一度たりともハドラーの命令に忠実に動いたことはなかったのです。
アルビナスは自分のことを駒だと認識しつつも、ハドラーへの愛によって最終的には動いていました。
そのことにマァムも気づきます。
だからこそ、言葉で説得するのではなく全力でぶつかることを決意したのです。
アルビナスとの戦いはマァムにとっては絶対に避けられない戦い!
マァムの愛
マァムの強さは他人への愛=慈愛の心をあふれんばかりにもっていること。
しかし、それは裏返せば自分のことは後回しにして他人へ尽くしすぎること。
この危うさは作中においても、何度も言及されてきました。
アニメの方では、特にエイミやメルルとの対比が強調されていた気がします。
彼女に足りないものは自分の気持ちを優先させること。
自分のために他者を愛すること。
それに気が付かせてくれたのが、今目の前で真っ向から挑んできたアルビナスだったのです。
彼女のように自分の気持ちを優先させて動くことをしてこなかったマァム。
だからこそ、説得などできる立場ではありません。
戦うことこそが、彼女の主張に応える一番の方法。
戦いで応えるしかないというのは前回のダイとハドラーと同じだなと思いました。
愛する人を見つけたマァムの成長
死闘の末、マァムはアルビナスに勝利します。
そしてアルビナスの愛を心の底から理解することになります。
愛する者のために、文字通り命をかけたアルビナス。
自分の気持ちに殉じた結果でした。
そんな生き様を見たマァムは自身の気持ちと向き合います。
ポップの告白に戸惑うしかなかった自分を恥じたのです。
彼の気持ちにすぐに応えることはできない。
でも、仲間のために、正義のために、平和のために……
そういったことには逃げずに自分の気持ちに正直になろう。
今、マァムは真に愛を知る戦士となりました。
彼女は慈愛だけでなく、自分のための愛にも目覚めました。
今回のvsアルビナスはマァムの覚醒には必要だった戦い。
それは、ダイの大冒険の進行上というのではなくマァムという一人の人物の成長という意味で。
マァムは登場時から精神面での成長というのは描かれることが少なかったように思います。
それをアニメスタッフも気づいていたのでしょう。
だからこそ、エイミやメルル、アルビナスといったマァムと対になる愛をもつ人物を強調して描いた。
これだけ丁寧にマァムの成長を描写してくれたのには感謝しかありません!!
最後に、愛について最後のひと押しをするのがヒュンケルというのもよかったですね。
ヒュンケルvsヒム
原作どおりあっさりすぎですよ!!!!
ヒム好きなのでもうちょっと戦わせてもよかったのに……。まあこれから!
ドラクエ要素解説
今回はアルビナスも使用したギラ系呪文についてです。
ダイの大冒険では、ギラ系呪文はメラやヒャドよりも上位であり、最強呪文として描写されています。
しかし、実際はみんな知っている通りすごくしょっぱい威力。
なぜ、ゲームの通りメラゾーマを最強呪文として描かなかったのか。
原作の三条先生は、これに対してドラクエ愛に溢れたこだわりだと答えています。
そこに敬意を払い、ギラ系呪文を物語の転換点となるところでキャラクターに使わせるようにした。
このようにあえての描写なんですね。
しかし、ダイの大冒険においても今回の戦いは終盤も終盤。
敵の切り札=普通のベギラゴン では、脅威として感じづらい。
そこで、サウザンドボールの登場!
本来はグループ攻撃呪文のベギラゴンを単体攻撃として使用する。
これはドラクエプレイヤーにはわかりやすい威力の描写だと思いました!
平均100前後のダメージを受けるベギラゴンがまとめて襲いかかってくる。
300〜400前後のダメージを受けると考えると、サウザンドボールが恐ろしい技だと理解できると思います。
メラガイアー以上の威力!!これはすごい!
このように、ゲームの設定を崩さずキャラクターの技として呪文を昇華するところがダイの大冒険のすばらしいところなんですね!
だからこそ、多くのものがゲームにも逆輸入されたということです。
次回の見どころ
私は次回のダイの大冒険の感想を書くためにこのブログを始めたと言っても過言ではありません。
何も言うまい。
ポップの勇姿を一緒に楽しみましょう!!