少年の心をもった大人

ボードゲーム、カードゲーム、アニメなど少年のための記事と、ガジェット、生活改善など大人のための記事が入り混じってます。

MENU

「ONE PIECE FILM RED」ネタバレレビュー感想編

こんにちは。てんすけです。

 

見てきました!

ONE PIECE FILM RED」



もう最高でしたよ!!!

 

原作ファンアニメファンはもちろん。

 

ONE PIECEは子供のころ少し読んだだけ

・Adoさんが好き

池田秀一さんのファン

面白い映画が見てえ!!(ドン!)

 

こんな方々にも勧められる名作です。

今回の記事では、映画の見どころネタバレを交えつつ紹介し、ONE PIECE本編にも関わってくる部分の考察をしていきたいと思います。

 

この記事は前編の感想編です。

考察編も合わせて御覧ください。

 

p-tenchan321.hatenablog.com

 

 

注意

ONE PIECE FILM RED」本編およびコミックス103巻までのネタバレを含みます。

 

本記事の画像の出典はすべて「ONE PIECE 尾田栄一郎 集英社」より

 

 

 

 

 

 

 

Adoさん以外では成り立たないミュージカル

 

もうとにかくウタがすごい!!!!



先行公開されたPV「新時代」以外にも名曲揃い。


www.youtube.com

 

 

中でも、中盤の盛り上がりでかかる「Tot Musica」

これ、澤野弘之さん作曲編曲担当されてたんですね。


www.youtube.com

この曲こそAdoさんを起用した本当のねらいだったのかと、鳥肌立ちっぱなしでした。

 

ウタの感情をそのまま曲にのせているような

 

まるで宗教歌のような

 

ぞくぞくする歌い口でラストバトルへと我々をいざなってくれましたね。

 

 

ちなみに、私てんすけはお恥ずかしながらAdoさんは「うっせえわ」しか聞いたことがなくほぼ無知でした。


www.youtube.com

 

「うっせえわ」も大好きで、このテイストONE PIECEと絡むと面白いんじゃないかな〜って思ってました。

 

 

 

浅かった

 

 

なんと浅はか

 

 

Adoさんがこんな変幻自在に歌に感情をのせて、聞く者すべてを魅了する歌い手だったなんて。

 

 

なんで知らなかったのか!!!

 

まさに歌姫ウタにふさわしかったです!!

 

 

これから応援していきます!!!

 

 

 

 

 

海賊否定の物語

 

 

ストーリーについて話します。

 

一言で表すと

 

海賊否定の物語

 

または

 

大海賊時代をメタ的に見た物語

 

 

すごく良かった!

 

ワンピースを目指す海賊たちが主体の物語だったONE PIECE

 

麦わらの一味を中心に自由で陽気な海賊たち

 

しかし、その裏では数多くの泣いている民間人がいるはず。

そんな人々の気持ちを代弁するのがウタでした。

 

弱い者の側に立って、歌を通して非戦を訴える。

 

まさに歌姫!

 

冷静に考えると、ルフィたちって実は相当な犯罪を犯しているんですよ。

 

 

・世界政府加盟国の国家転覆(計2回)

・世界政府加盟国の王女誘拐

国際司法裁判所の壊滅

・大監獄の壊滅&凶悪犯の大量脱獄先導

・海軍本部壊滅

鎖国国家の強制開国

 

 

などなど。麦わらの一味視点で物語が描かれていますが、客観的に見るとやつらは普通に大犯罪者です。

 

作中でも描かれている通り「麦わら」民間人にとっては恐怖の象徴であることが理解できると思います。

 

このようなルフィたち海賊を、否定したのがウタ

 

ウタが掲げる「新時代」には海賊は必要ありません。

 

ONE PIECE」という物語の核である“自由こそが海賊”を徹底的に否定することが本作のテーマとして描かれていました。

 

 

 

今回の映画と似たようなテーマで描かれたのは、ぱっと思い浮かぶのがインペルダウン編だと思います。



 

わかりやすくルフィの危険人物っぷりが描かれたシリーズでした。

 

これははっきり断言しますが、ルフィは悪いやつを成敗してくれるヒーローではありません。

 

その証拠に、過去フランキー一家に対しては明らかな過剰報復をしています。



悪いやつに天罰を与えようという気はサラサラ無いわけです。

 

彼は、ただただ仲間や親しい人を守るために戦うだけです。

敵対した相手がただただ凶悪な人物だったというだけの話。

 

カイドウやビッグマムに対する感情も同じ。

積極的に四皇を倒そうと動いたわけではなかったわけです。

 

そんなルフィの幼馴染ウタは、まったく違った理想をもっていました。

 

 

ウタがつくろうとした理想の世界

それは現実の世界から切り離された争いのない幸せにあふれた世界のこと。

 

仕事しなくていい。

勉強もうしなくていい。

努力なんてしなくていい。

 

ただただ、美味しいものを食べながら音楽を楽しんでいればいい。

 

 

最高じゃないですか?

 

 

いいえ。

仕事や勉強、努力をするから、楽しみがあります。

 

がんばってがんばってなんとかしようとするから、達成感が得られる。

 

そんなほころびがあることを映画の中ではしっかり描いていました。

 

その象徴たるが、ルフィがつくろうとしている世界。

 

ワノ国で語ったこのセリフ。

 

腹いっぱい食べられる。

 

これはかのアンパンマンの作者やなせたかし先生も語っている世界に存在する絶対的正義

 

 

ルフィはウタのように、嫌なものを排除する気ないのです。

 

ただただ、お腹いっぱい食べて生きれればいい

 

理不尽な目にあったり、喧嘩をしたりしても腹いっぱい食べれれば、生きていける

 

それがルフィがつくろうとしている世界

 

彼は幼少期から、ダダン、エース、サボといった毎日を懸命に生きている人と関わっていました。

 

だからこその理想なのではないかと感じます。

 

どちらが間違っているわけではない。

どちらも「新時代」の姿なのです。

 

 

 

それってどうなの???

 

 

結局ルフィの言っていることって強者の理論じゃん。

 

 

持たざる者はそんな理想掲げられないじゃん。

 

 

と、このようにONE PIECE」に投げかけたのが本作。

 

こういうテーマを原作者自ら描くのがとてもおもしろかったです。

 

過去には、問題作と言われているオマツリ男爵と秘密の島も似たようなテーマが扱われていました。

 

 

 

こちらは、ルフィの仲間への思いを問い直す物語。

 

仲間たちが幸せだったらお前はそれでいいんじゃないのか?

 

という、すごく核心に迫るテーマが描かれた作品でした。

このテーマの帰結についてはぜひ映画を見てほしいのですが、このようにONE PIECE」をメタ的に見るというのはぜひとも劇場版でやり続けてほしいと思ってます。

 

 

それを原作者自らやってくれただけで、「ONE PIECE FILM RED」は100点満点の満足度でした!!

 

 

 

 

サービス!サービス!胸アツ展開!

 

 

太陽の神ニカ!!!

ウィーアーとともにニカが現れた瞬間、劇場全体がどよめきました

 

まさかのアニメ先行登場!!

 

コミックス103巻が本作公開直前に発売したのには意味があったんですね。


www.youtube.com

 

この登場は素直に嬉しかったです。

映画で見たいシーンダントツ1位でしたから。

 

 

出てくるところも確かにここしかないって感じでしたね。

 

 

これは、アニメで解放のドラムを聞くのがますます楽しみになりました。

 

順当に行けば11月ごろです!

 

 

また、エンドロール原作ファンへ最大のサービス!!

 

世界の甲板から〜5億の男編〜

 

これがアニメで見られるなんて!

さらに新規場面追加で!!

 

最後の最後まで席を立てない映画体験でしたよ。

 

 

まとめ

 

とにかくテンションMAXの2時間!!

 

今年のベスト映画体験でした。

 

次回の記事では、「ONE PIECE FILM RED」で描かれた本編につながる要素について考察をしていきます。

 

ぜひ読んでください。

 

そして、もう一度見に行ってくれたら幸いです。