こんにちは。てんすけです。
読書好きです!
みなさんは季節によって読む本とか変えますか?
私は変えます。
夏にはホラー小説を読みます!
というか
夏しかホラーは読みません!!
そう、基本的にはホラー苦手だからです!!!
そんな私が今まで読んだ中でおすすめのホラー作品を今回の記事では紹介したいと思います。
恐怖度を★で示しています(MAX5)ので、ぜひ参考にしてください。
なお、すべての作品においてネタバレはしていませんのでご安心を。
ぼぎわんが来る
あらすじ
幼少期に謎の怪物“ぼぎわん"に遭遇した田原秀樹。 社会人になって、家庭を持った彼の元に謎の訪問者が現れて以来、彼の周りで不可思議な怪奇現象が起こる。
本作は2018年に「来る」の原案として映画化されました。
民間伝承として語り継がれた怪異が、現代の我々に襲いかかるというストーリーラインをベースに人怖要素も併せ持っているところが特徴です。
そして、何といっても登場人物の比嘉琴子がいいキャラなんですよ!
映画「来る」では松たか子さんが演じました。
彼女は最強の霊能力者なので、怪異に立ち向かうというのが役回りです。
タイトルにもある怪異「ぼぎわん」との対決の行方は!
単純なホラー要素もありつつ、なんだか週刊少年ジャンプで連載されていても不思議じゃないレベルでの痛快さもある本作は、特にホラーが苦手という方におすすめです。
のぞきめ
あらすじ
辺鄙な貸別荘地を訪れた成留たち。謎の巡礼母娘に導かれるように彼らは禁じられた廃村に紛れ込み、恐るべき怪異に見舞われる。民俗学者・四十澤が昭和初期に残したノートから、そこは“弔い村”の異名をもち“のぞきめ”という憑き物の伝承が残る、呪われた村だったことが明らかとなる。作家の「僕」が知った2つの怪異譚。
その衝撃の関連と真相とは!?何かに覗かれている―そんな気がする時は、必ず一旦本書を閉じてください
こちらの作品を一言で表すと、ホラーとミステリーの完璧な融合。
本作は大きく2つの章に分かれています。
語り手である主人公がとある別々の人から聞いた怪異を紹介するという構成になっています。
この2つの怪異は田舎特有のねっとりとした不快感がまとわりつく上質なホラーとして、面白いのですが……
読み進めていると、あることに気が付いてきます。
そして、我々読者が気が付いたあることの答え合わせが最終章で行われます。
この爽快感をぜひとも体験してほしいです!!!
読者である自分が怪異と対決する。
そんな読書体験ができる1冊です。
あ、ホラー部分は普通に怖いですよ。
恐怖度 ★★★☆☆
ミステリー度 ★★★★★
夏と花火と私の死体
あらすじ
九歳の夏休み「わたし」は友達である弥生ちゃんにあっけなく殺される。弥生ちゃんは自分が殺したことを隠し、兄の健くんに相談する。そこで健くんは「わたし」を隠してその時頻発していた誘拐事件に偽装することを提案する。大人たちの追及から逃れながら死体を隠そうとする幼い兄妹を、死体の「わたし」の視点で書いたホラー小説。
言わずとしれた乙一の名作。
私が本作を読んだきっかけは、大学生の時に書評を書くとタダで本がもらえるよ〜というキャンペーンにつられてでした。
読み終わった後、後悔しました。
こちらはですね。
ホラーとしてもめちゃくちゃ怖いです。
しかし、特筆したいのが読後感。
上で紹介した2冊とは正反対の体験ができます。
一人称小説なので、読みやすいのですが必ず最後まで読んでください。
途中のホラー描写でリタイアしてしまうと本作の本当の恐怖は味わえませんので。
恐怖度 ★★★★☆
もやもや度 ★★★★★
祝山
あらすじ
ホラー作家・鹿角南のもとに、旧友からメールが届く。ある廃墟で「肝試し」をしてから、奇妙な事が続いているというのだ。ネタが拾えれば、と軽い思いで肝試しのメンバーに会った鹿角。それが彼女自身をも巻き込む戦慄の日々の始まりだった。一人は突然の死を迎え、他の者も狂気へと駆り立てられてゆく―。著者の実体験を下敷きにした究極のリアルホラー。
やめて!!!!!
これは怖い。
というか、インパクトがすごいんです。
あらすじを読んでいただくとわかるかと思いますが、良くも悪くも実話ベース。
肝試しでの悪ふざけというよくある体験談を読む感じ。
怪異をイメージしづらいんです。
なんだかネットでよくある怪談話かな〜
……と思いきや。
畳み掛けがすごいので必ず最後まで読んでください。
私は1ヶ月は引きずりましたから!!!
恐怖度 ★★★★★
どんでん返し度 ★★★★★
残穢
あらすじ
京都市で暮らす〈私〉の生業は小説家である。執筆分野は大人向け小説が中心だが、嘗ては少女向けにライトノベルやホラー小説を執筆しており、そのあとがきで読者に「怖い話」の募集を呼び掛けていた。その縁で、嘗ての読者から「怖い話」を実体験として相談されることがある。
説明不要。
ガチで怖い。
一人暮らしの方は覚悟して読んでください。
私は未だに読んだことを後悔しています。
これを読んだせいで、眠れなくなり翌日有給を取りました。(ガチ)
この作品も、映画化されています。
私は原作の方を読んで、十分恐怖を味わったので見ていませんが、とても良作とのこと。
番外編:忌録
あらすじ
その忌まわしさゆえに存在を葬られ、封印された事件。神隠し、呪詛、幽霊屋敷、心霊ビデオ・・・。本書では、著者が2006年から2012年までの間に収集した、それらの記録を公開する。
kindle限定の書籍です。そのため、番外編としました。
作者が収集したといういくつかの怪談がオムニバス形式で語られる作品です。
どれもリアルで身近で起きそうというのがポイント。
特におすすめが「みさき」と「綾のーと」
「みさき」は、とある誘拐時間を霊媒師が解決しようとするもの。すごく淡々と語られるのですが、おそらく読んでいる最中に違和感を覚えると思います。
「綾のーと」は、インターネット黎明期を過ごした方にこそおすすめしたいです。個人HPの日記が時系列で載っているという一風変わった短編です。こちらは実際のサイトもあるので、そこを参照しながら読み進めていくという不思議な読書体験ができます。
とりあえずこの2篇はすさまじく怖いので、覚悟して読んでください。
恐怖度 ★★★★★
デジタル度 ★★★★★
まとめ
今回は、5冊紹介しました。
怖がりなんですが、ホラー小説を読みながら怪異を頭の中で想像するのがとても好きなんです。
今後もたくさん読んでいきます!!
そして、寝れなくなると思います!!